Who are you? by 浅見和磨(vol.7)

FASHION/BEAUTY /

Thema:street

クリエイターが今かっこいいと思う「人」をアレンジするオリジナルコンテンツ、“Who are you?”。
モデルの背景を深堀りした新鋭スタイリスト・浅見和磨の視点を感じていただきたい。

Photographer:taiga
Styling:浅見和磨
Hair&Make:コウダケイ
Model
Aiku: student(21)
Leo: hamburger boy(22)
Eka: student(15)
Taisei: nice guy(21)

ライオンは子供と母親で共に行動をする。敵がいない夜を狙ってのそのそと活動し始め、獲物を狩って子供に食べさせる。子供が逸れたら母親は暗闇の中でその子を探し、敵が現れたら身を挺して守る。

夜の生態系を最新式の赤外線カメラで撮影したドキュメンタリー映像のそんなシーンを観てて、動物は人みたいだなと思った。結局命あるものに愛や情は付き纏うものなのかなと考えにふけると、すごく平和な気分になった。1人じゃ抗う術のない広大な自然の中で生きる彼らには必ず隣には仲間が必要で、無意識のうちに、言葉を介在させずともひとつの愛を体現している。all you need is love。

そんな後に街へ出てみると、人が動物のようだとも感じた。人間自体が動物なのだから当たり前ではあるが、僕はそれがなんだか嬉しかった。その日は天気も良くまさに散歩日和だったからか、いつも以上に人がいた。意外と人は欲や感情に素直に従って生きている気がする。度合いは人それぞれだが。

無意識の中で愛を体現する野生のライオンを記した後でこんなことを言うのも野暮かもしれないが、欲や感情に従うこともまた本能なのではないか。

社会に出るにあたって本能は蛇足だという人がたくさんいるけれど、どれだけ小さな愛や思いやりだとしても、それは紛れもない本能であって、どんな世界の平和にも必要な「piece」であると思う。大事に守りたいと僕は思う。

そもそも社会とはなんなのだろう。漠然とし過ぎていて、きっと体感をするのは難しい。だからこそ感じるのは、僕の社会は僕の視野の中に収まった世界だということだ。これは高校の友達が植え付けてくれた価値観だ。今いる家族、友達、彼女、先輩、後輩。かけがえのない、替えの効かない社会を僕は毎日作っている。そんな視野の中に広がる平和をただ守りたいと思う。

モデルのこの4人は僕にそう思わせてくれる。同世代として、「自分の描く理想」と「そうは許してくれない現実」の折り合いをなんとか見つけようともがいている。そんな荒々しさがお互いに勇気を与え合えるきっかけになっているんだと思うと、そんな部分を写したいと思った。

【look】
セットアップ…FRED PERRY / FRED PERRY
ポロシャツ、ニットジャケット…共にFRED PERRY / FRED PERRY
ジャケット…MADISON BLUE / MADISON BLUE
デザインニット…LEMAIRE / EDSTROM OFFICE